14期生のあゆみ
第14期生(2010年度)の1年間のあゆみです。
第14期生(2010年度)の1年間のあゆみです。
今日は雲ひとつない晴天のなか、目前に雪化粧をしたアルプスの山なみが、雄大に広がる景色を見せてくれた。お昼過ぎになって『ただいまー!』と元気な声が玄関に響いた。去年から継続して、今年度も留学をする学園生の声だった。今日は学園14期生の入園のつどいだ。元気な声に続いて少し不安そうな1年目の子も集合し始め、センターの中はあっという間に賑やかになった。継続園生は1年目の子たちが不安にならないように、センターを案内したり荷物を運んであげたりと、早速協力しながらの生活が始まった。オリエンテーションを終えて、地域の方々・学校の先生方・里親農家の方々がご参集くださり、11名の学園生の入園を祝って下さった。つどいでの1人1人の自己紹介では、1年間の目標がそれぞれ子どもたちの口から発表され、温かい拍手を頂いていた。つどい終了後は家族写真を撮ったり、足形をとったりと大忙し。夕食・掃除後の継続園生による太鼓や踊りの発表も気がこもっていて素晴らしい歓迎会ができた。さぁこれから11人の学園生と3名の指導員の生活が始まる。楽しみだ!
昨日、入園の集いが無事終り、今日は学園生にとって初めての登校だ。『担任の先生誰かなぁ・・・』『誰か転入生いるかなぁ』と期待と不安を胸に登校をしていった。中1の子たちは入学式だったので、遅めの登校だったが、そのほかの学園生は7時にはセンターを出発。慣れない1年目の学園生を気遣って全員で『いってきまぁ~す』とセンターを出発していった。
入学式では、今年度新入生3名が全て留学生ということで、来賓の方々をはじめ大勢の皆さんが3名の入学を祝って下さる、温かい入学式となった。校長先生のお話も、1人ひとりの目標を織り交ぜながらの温かいお話しで、たった3人の入学式だけれども、心温まるひとときだった。これからきっと2年生・3年生の先輩方から、地域のことや学校のことを教えてもらいながら、楽しい学校生活を送ってくれるに違いない。
今日は大岡で生活を始めて2日目。久し振りに長距離を歩いたせいか皆疲れ気味。小学生も中学生も全員9時過ぎには寝かせよう。
学校生活も月曜日から始まり、センターでは基本的生活習慣の指導が始まった。夕食後に掃除を1時間ほどやって、その後の時間を使って指導をしていく。約2週間の指導プログラムで食育指導も含めて30項目ほどの指導案からなる指導だ。学園生にしてみれば退屈な時間かもしれないが、基本的生活習慣の定着こそが、子どもたちの生活や精神的な安定の土台になるものなので、しっかりと指導をしていきたいと考えている。今日は掃除道具の使い方と雑巾の使い方の指導をした。ほうきの使い方や収納の仕方、雑巾の洗い方やしぼり方まで詳細にわたって指導していく。結構できていない子が多い。実際に継続園生が手本を見せながら、1年目の子に教えていく。この時期のセンターは躾のごった煮状態だ。集団で気持ちよく生活できるよう、そして人として基本的な所作や作法が身に付くよう、粘り強く指導していきたいと思っている。
今日は朝からとてもよい天気!センター前に広がる北アルプスのパノラマは、朝焼けに染まってオレンジ色に銀嶺が輝いていた。子どもたちはこの景色をどのように感じているのだろう。見慣れてしまってあたり前の景色なのかもしれない。しかし私自身も13年もこの景色を見てきているが、いまだに同じ景色に出会ったことはない。それほどこのセンターからの眺めは素晴らしい。子どもたちだってきっと、いつか大人になった時にこれが原風景として思い出されるに違いない。心の財産だ。
先日基本的生活習慣の指導が始まったことをブログに書いたけれど、基本的生活習慣の指導には3つのカテゴリーがあって、生活・掃除・食育に分けて指導を行っていく。今日は30分ほどを使って、食育指導の中の箸の使い方について指導を行った。正しく美しい箸の持ち方、嫌い箸、箸の正しい上げ下げ、についてレクチャーした。結構箸の使い方は出来ていない子が多く、地道に時間をかけて指導をしていこうと思った。指導の最後には大豆を用意して正しい箸の持ち方をして、大豆を箸で挟んで隣の皿に移す練習をした。結構大豆が逃げ回って難しい。皆ワイワイ言いながら練習していた。日本人として美しい食事ができるようになって欲しいなぁ。
今日は雲ひとつない晴天!入園から1週間が過ぎ、初めての休日だ。活動はデイキャンプ。学園では9月の1人キャンプ(最低限の装備を持って山の中で1日過ごしてくる)を最終目標に、キャンプワークの活動を体験していく。今日はその第一弾の活動だ。内容はご飯を自分の力で炊いてお昼ご飯にするというもので、まずミーティングでキャンプ装備の取り扱いから、ナイフの使い方、飯盒の使い方、火の取り扱い、ローインパクトキャンプについてなど、座学を2時間ほど行い、その後センターのまわりで飯盒炊爨を実施した。装備はマッチ10本、新聞紙1枚、薪5本だが、体験の幅を広げる(学園の合言葉)ために各自でマッチを減らしたり、新聞紙を減らしたりと、自分の活動条件を高めていくために、装備を減らす子が多数。強者はマッチ1本のみ外に持って出て、杉っ葉や燃えやすいものも使わずに、直接小枝に火をつける方法にチャレンジしていた。各々準備を進めて外に飛び出すと、かまどを作ったり、山の中に入って薪を探したりと、自分で考えて行動をしていた。お昼ご飯は御飯が炊きあがった子から食べることができるので、みんな必死だ。12時過ぎに小学生のN子が1番乗りで炊きあがり、『いっただっきま~す!』と炊きたてのご飯を食べ始めた。他の子たちはその姿を横目で見ながら必死にかまどを前に格闘。継続園生は条件を厳しくしてしまっているので、たった1本のマッチを擦るのにも緊張してなかなか火を点けられないでいた。それぞれ1人1人ご飯が炊きあがるまで物語があった。全員が昼食を食べ終わったのは2時過ぎ。それぞれ自分の力で苦労して炊いたご飯は最高においしかったみたい。さぁこれから山留の本格的な活動が始まる!
今日は日曜日。外は生憎の雨降りだ。活動は午前中を使ってキャンプワーク第2弾のロープワークを行った。ロープワーク(ロープや紐の結び方)は今後の野外活動であるヨット活動、キャンプ等で多用するので、日本に存在する約200種余りの結びの中の6種類を2時間かけて講習した。各自、自宅から持ってきた5mのロープを持って集合し、1本のロープで作る結び目や、2本のロープを繋ぐ結び目など、実際にやってみると難しいものも多く、目をつぶってできるように身体で覚えるまで何度も練習した。最後は自分で命綱を確保して、センターの2階から降りる懸垂降下を行った。2階と言っても結構高く、1年目の子たちは緊張して手足が震えている子もいて、何とか勇気を出して降りはじめ、1回に着地した時は安堵の表情と『もう1回やってもいい?』と結構楽しんだ様子だった。小学生3年目のH子は1年目の時には怖くて手すりを乗り越える前に途中棄権、2年目の時は手すりを乗り越えるまで頑張って途中棄権、今年は勇気を出して時間をかけて下まで降りることができた。きっと彼女はたまらなく嬉しく自信につながったに違いない。全員無事に懸垂降下を終えてロープワークは終了。午後はそれぞれ明日から始まる学校の準備や、受験生は受験勉強に勤しんだ。
そういえば、土曜日のデイキャンプが終わって、午後はフリーとなった時、3年目のN子とH子、そして1年目のA子は、何やらヒソヒソ話をしていて、『ねぇ釣りに行こうよ』と言ってきた。H子は去年何度も川に出かけて1匹を釣り上げていたが、N子はまだ1匹も釣ってなかった。まぁ天然のイワナだから簡単には釣れないのは当然だけど。『よし!行こう!』と3人を連れて川へ。結構最近はどこからともなく釣り人が入るようになってしまい、魚影も少なくなり、益々子どもたちには厳しい釣り環境になってしまったけれど、3人はやる気満々。上流から山をかき分けながら下流へと糸を垂らしながら移動した。ちょうどよい溜りがあったので『N子、そこに糸を垂らしてごらん』と言って私は下流へ。しばらく待っても3人とも下りて来ないので、ちょっと心配になったころ、上流の山から笹をかき分けながらN子が下りてきた。『ん?』何だか右手には夕日に照らされた銀色のものが・・・。『釣~れ~た~!』と満面の笑みでN子が下りてきた。ちょっと小さいけれど、きれいなイワナだ。大岡に来て3年目にして初めて釣ったのだから嬉しくてたまらないのだろう。早速センターに持ち帰って、魚のさばき方を教えてあげて、自分でイワナのバターソテーを作り、夕食に出してくれた。15人でほんのちょっとずつだけど全員で分け合って食べた。皆から『おいしい!』と感想をもらい、N子は『明日も釣りに行こうっと!』と言いながら2階に上がっていった。嬉しかったろうな。
大岡には床屋さんがあるが、学園生が床屋に行くことはめったにない。大概夏休みや冬休みに自宅に帰省した時に行くか、センターで散髪をするかだ。特に男の子はセンターで丸ボウズにする子が多い。というか年に1回は全員丸ボウズにしてアルプスの前で『ボウズでポーズ』という写真を撮るのが伝統になっている。今年も早速『青ちゃんボウズにして』と男の子がやってきた。夜の時間に早速バリカンを出して臨時床屋さん開店。3人の男の子と1人の女の子がボウズにした。みんなお互いの姿を見て照れたりしていた。でも結構皆似合っている。ただ、明日から寒波が来るのに丸ボウズ・・・。きっと寒いだろうな・・・。
昨日、日本海の西側にあった低気圧2つが合体し、急速に発達しながら北上し、大岡にも急に寒気が流れ込んだ。春を迎えてコートを脱いだ学園生も、『寒い!冬に逆戻りだね』と肩を縮めて登校していった。しばらくするとチラホラ雪が降り始めて本格的な降りに。あっという間にセンターの前はまっ白になってしまった。今の時期、霜や雪は農業を営む方々には大敵だ。せっかく土から芽を出したものも、みんな凍ってだめになってしまうからだ。三寒四温を繰り返しながらゆっくりと春を迎える大岡だが、今回みたいな寒波は久し振りだろう。山菜も少し遅れているみたいだ。この分だと桜が咲くのは5月の連休くらいかな。